ちょうど高体連柔道北海道大会(帯広市)が開催中ですが、弟妹にあたる中体連では16日のオホーツク大会を皮切りに、いよいよ各地予選が始まったところです。
標記について羅列となりますが、関係各位みなさま広くご理解頂きたく、ご一読頂ければ幸いです。
「減少」
中高とも同じような傾向ですが、北海道の教育において「精力善用 自他共栄」の精神が発揮しがたく、歯がゆく深刻です。
「指導者(専門委員)数」
退職、異動による廃部、せっかくの新採用も学校事情により他の競技に回される等の問題が各地にて発生し、減少傾向が続いています。
「選手の実情」
入学した中学校にて柔道を始めた選手よりも、少年団や道場にて小学生時より稽古を積んでいる選手がかなり多いと思われます。しかし、経験は浅くとも実力を伸ばし、北海道代表に上り詰めた選手も少なからず存在しています。委員会としては切磋琢磨を期待するところです。
「保健体育武道必修化」
底辺拡大の追い風になるかと当初は期待されましたが、マスコミによる報道の多くがマイナス要因を含み、むしろ逆風となっています。
「参加校数」
部活動としては減少に歯止めがかからないものの、少年団等所属の選手が多いため、参加学校数自体の減少はそれに比較すると大きくありません。
「監督責任」
上記理由により、現在の中学柔道は柔道未経験の「引率監督」がほとんどです。たまたま学校事情により生徒の引率を引き受けて頂いている学校長・教諭方々に、さらに大会オフィシャルを担って頂いている現状が各地の典型的な様子です。
余談ですが、私本人、中3の時、道場所属で学校に部活なく、大会引率を職員室中の先生方に懇願したものの...結果出場すらできずという経験があります(だから今こうしているのですが)。それだけに、「引率監督」みなさまには感謝の念を覚えます。
「学校事情」
中学校の看板を背中にしょって大会に出場するためには、実は多くのハードルがあり、一つ一つをクリアして活躍の場を提供して頂いているという気持ちを、選手と応援者がしっかりと持って頂けることを非常に期待します。
つまり、どうか選手並びに関係者みなさまにおかれましては、ふだんの稽古の努力を遺憾なく発揮できる機会、すなわち「大会」の意義をきちんと理解し、「感謝の心」を大切にして「勝負」に臨んで下さいますよう、どうか。
仮に間違えても大会運営方々に余計な「苦労や迷惑」を負担させぬようお願い致します。
平成25年度の各地方大会から全道、全国に至るまで、北海道の選手および関係者が、「精力善用自他共栄」を表現し、ふだんの力を発揮して頂きたくお願い致します。
北海道中体連柔道専門委員長 中川秀樹 m(_ _)m
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